週刊ビッグコミックスピリッツ31号に『チ。―地球の運動について―』の34話が掲載されました。
前回33話のネタバレでは、異端者2人と親しく話していたということで異端尋問官から尋問されることになったヨレンタ。
2人との関係を隠し通しバレずに済んだところ、助任司祭(アントニ)が現れ、何かと理由を付けて拷問されることに。
しかし異端尋問官の1人によって逃がされますが、ノヴァクを陥れたいアントニはこの尋問官を焼いてヨレンタを処刑したことにしようと目論んでいました。
はたして異端尋問官の1人は焼かれることになったのでしょうか。
また、娘が処刑されたと聞かされたノヴァクはどうなるのでしょうか。
次の展開が気になるところですよね!
それでは「チ。―地球の運動について―」【34話】のネタバレや感想について見ていきましょう!
▼前話33話の内容まとめはこちら

チ。―地球の運動について―【34話】最新話ネタバレ・あらすじ
娘の処刑を知るノヴァク
オクジーとバデーニの処刑を終えたノヴァクの元に、異端尋問官が只事ならぬ表情で走ってやって来る。
「いっ、今!第8処刑場で、あ、あの・・・その・・・」
言いにくいのか歯切れが悪くはっきり話さない。
疲れ果てたノヴァクは「早く言ってよ~」と面倒くさそうに返す。
「娘さんが異端として捕まって・・・脱走を図ったので今、処刑されてるようです。」
異端尋問官に衝撃の報告をされたノヴァク。
そう言われて固まったように無表情のまま何も言葉を発さないノヴァク。
そのまま場面は切り替わり第8処刑場へ。
ノヴァクは第8処刑場まで来ていた。
前回ヨレンタを逃した異端尋問官の彼が、ヨレンタの代わりに火にかけられている。
火にかけられているのはヨレンタだと聞かされているノヴァクは、焼かれている姿を無表情のまま見つめている。
火が回ってかなり焼けているので、ヨレンタではないとは気付く様子は無い。
そこに助任司祭のアントニが現れ、ノヴァクに向けてお悔やみの言葉をかける。
「気の毒に・・・賢い娘さんだったんだって?私は反対したんだがな・・・まだ将来があったのに。」
そう言ってヨレンタの手袋を取り出す。
拷問の際にヨレンタから取り上げた手袋だ。
「本当はダメなんだが特別にな」と言って手袋をノヴァクに渡す。
無言で手袋を握りしめるノヴァク。
アントニは気の毒なノヴァクを思いやるような言葉をかけ、「私も彼女の為に祈らせてくれ」と言うが、表情はニヤついている。
娘との思い出
そのまま何も言うこともなく家に帰ったノヴァク。
アントニに渡されたヨレンタの手袋を机に置き、ベッドに入り目を閉じる。
目を閉じると夢の中なのか過去の記憶が思い出されていく。
・・・
ノヴァクが部屋を覗くと、まだ幼い頃のヨレンタが寒い中机に座り、手を息で温めながら文字の勉強をしていた。
ノヴァクの帰りに気付いたヨレンタは「お父様!お帰りなさい!」と言って、ノヴァクに駆け寄って行く。
ノヴァクは「今日も一日中文字の勉強をしてたんだって?偉いな~」と褒めるが、ヨレンタは浮かない顔をしている。
そしてヨレンタは不安そうにしながらノヴァクに手紙を渡す。
『今日も皆と神様の為にお仕事ありがとうございます。』
そう書かれた手紙を受け取り、ノヴァクは感激しヨレンタを褒め称えた。
ヨレンタは自分の文字が下手でちゃんとできているか分からず不安だったようだ。
その後、ヨレンタを連れて街を歩くノヴァク。
ヨレンタは手袋を父親から貰って喜ぶ子供を羨ましそうに見ていた。
それを見たノヴァクはヨレンタを喜ばそうと、一流の職人にヨレンタにぴったりの手袋を注文した。
それを聞いたヨレンタはとても喜び「ありがとうございます!お父様!」とお礼を伝える。
しかしノヴァクは「その言葉は私にじゃない。神様がお前にそういう運命を与えてくださったんだ。だから嬉しいことがあったら、まず神様に感謝するんだ。」と教えた。
それを聞き神様にお礼を言うヨレンタ、そしてノヴァクはそれを見て微笑んでいた。
神様への抗い
1週間後、ヨレンタにピッタリのサイズの手袋を注文したはずが、かなり大きいサイズの手袋が届く。
ヨレンタは泣き崩れながら「お父さんがウソをついた」と言ってノヴァクに文句を言っている。
ウソをついた訳じゃなくどこかで注文が行き違ったと説明をして謝るノヴァク。
「この件は誰も悪くないんだよ。お前を傷つけようとした訳じゃない。」とノヴァクが説明をすると、「じゃあ神様が悪い!」と言い返すヨレンタ。
「だってお父様が言ってた!神様が私に運命を与えたって!だから神様が悪い!」
子供ながらに教えられたとおりに理解をした上での発言なのだが、それを聞いたノヴァクは「撤回しなさい!今すぐに!許されない発言だぞ!」と言って怒鳴りつけます。
いつも優しい父親に怒鳴られて驚いたのか、ヨレンタは怖がった表情でノヴァクを見つめていた。
ハッと我に返ったノヴァクは「頭を冷やしなさい」と言い部屋を出て行った。
部屋を出たノヴァクは怒鳴ったことに後悔しだしていた。
「何をあんなに強く言う必要があるんだ・・・」「しかし信仰が。それを教えるのが最も重要なことで・・・」
と自問自答をしながらも「泣いている子供がいるのに、寄り添う以上に優先されることなんてない」と反省し、ヨレンタに謝ろうと部屋に戻ったのだった。
すると、ヨレンタの方から「お父様は神様の為に毎日お仕事してくれてるのに、神様が悪いって言っちゃってごめんなさい。」と謝ってきた。
そして「こうすれば着けられる」と言いながら、ぶかぶかの手袋を着けて指を曲げて見せた。
その瞬間、ノヴァクはヨレンタの手を握りしめ、「本当にすまなかった・・・この愚かな私を許してくれ」と言って謝罪した。
それから時が経ち、ぶかぶかの手袋が丁度良いサイズになるまで成長したヨレンタは、その手袋をはめて「行ってきます」と言い家を出たのだった。
・・・
朝になり目を開いたノヴァクは、ベッドから起き上がり、机に置かれたヨレンタの手袋を握りしめ、体を震わせながら倒れ込んでいった。
チ。―地球の運動について―【34話】感想・今後の予想
今回の34話も凄い展開でしたね!
まずヨレンタを逃がした異端尋問官の彼はあっさり焼かれていましたね・・・
漫画脳で読んでいるので、彼のような正義のキャラは何とか生き残ってほしいと少し期待をしてしまったのですが、リアルな「チ。」の世界ではあり得なかったようですね。
そして、まさかあのノヴァクに感情移入するとは思ってもみなかった!
めちゃくちゃいい親父さんでした。今後オクジーやバデーニを処刑したことを後悔したりもするのかなと思ったりしました。
あと、ノヴァクはヨレンタが処刑されたと思っていますが、実際は生きているので、ヨレンタが今後どうなるかが鍵になりますね!
別の異端者と合流するのか、ノヴァクの元に帰ってきて真相を伝えるのか、はたまたあっさり見つかって処刑されるのか・・・
ヨレンタの行動によって今後のストーリーが決まってきそうですね!
チ。―地球の運動について―【34話】まとめ
以上、『チ。―地球の運動について―』34話のネタバレ&感想をお届けしました。
次回の『チ。―地球の運動について―』35話はビッグコミックスピリッツ32号にて掲載予定です。
次回のネタバレ&感想の記事もお楽しみに!
第35話へ
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